構築記事【脳筋無双バドウーラ】ポ21タ杯優勝構築
はじめに
はじめまして、yossyと申します。USUM後期からダブルバトルに参入して剣盾初期及び冠環境を経て満足のいく構築を組めたので文章に残しました。初めての構築記事なので至らぬ点も多いと思いますがご容赦ください。
目次
構築経緯(ザシアンとの別れ)
8月9月とザシアン軸のサイクル主体の構築を回していてザシアン軸の強さと弱さの両方を感じました。ザシアンはほぼ全ての禁伝と五分以上で打ち合え、大半の一般ポケを蹂躙する性能を持っています。しかしその強さ故にエンテイやウルガモス、サンダーなどのザシアン対策ポケがどのパーティーにも入っており上記の3体以外にも威嚇持ちのガオガエンや霊獣ランドロス、ギャラドスなども厳しい相手でした。ザシアン軸の構築はサイクル戦を主体とするため威嚇は交代で誤魔化せるという考えもありますし、それは正しいと思っていますが私にとってはその「消極的サイクル」が弱いと思いました。さらに、ザシアン本体はサイクルにおいて不利な要素を背負いやすい接触物理主体のアタッカーです。ほのおのからだやせいでんきなどの特性を、サイクルを何回も回す以上運ゲーと切り捨てることはできない上にスイクンの熱湯に対して受け出しを強要されるシーンも多く熱湯やけども拒否しきれません。さらに、被弾が多い戦い方をするために急所被弾率も上がり勝てる相手に勝てなくなることもあります。
ここまで散々ザシアンの悪口を書きましたが、ザシアンはプレイングさえ上手ければどんな不利相手にも五分以上に打ち合える最強ポケモンなのは間違いないです。
構築経緯(ザシアンから黒馬への軌跡)
私はポケモンバトルが下手くそなので所謂「プレイングで誤魔化す」ということが苦手です。さらにプレイング依存で構築パワーが決まるということは自分より上手な人たちに勝てない=上振れが狙えないということに気づきました。さらに上述のザシアン軸特有の弱さにより格下であっても運の下振れを引きやすい構築であるため、私はザシアンを諦めました。何より疲れる。
長くなりましたがここまでが前置きです。とまあ紆余曲折を経てザシアンを捨てた私が考えたことは、「上から押し付ける構築を使いたい」「攻撃的サイクルを回したい」ということでした。攻撃的なサイクルによって相手の受けを壊し、運要素及びプレイングの介在の余地を減らせるよう高速でゲームを終わらせるような構築を組みたいと考えました。そうした中で冠ルールで猛威を奮っていた「エレキウーラ」の並びが現環境でも強いのではないかと思いこの2体から構築を始めました。
次に猫騙し+ウーラオスの並びがザシアンを使っていた時に守による誤魔化しを否定していて強いと感じたのでウーラオスを悪から水に変えゴリランダーを採用。
ここまでの並びだとザシアン及び黒バドレックスへのマークが甘いためどちらにも投げやすいチョッキエンテイを採用、ここまでで対面寄りの構築になっていることに気づいたので掃除役として黒バドレックスを採用、ここまでで黒バドレックス及びガオガエン、悪ウーラオスが重いのでこれらを倒せるエースバーンを採用して並びが整いました。
個体解説
バドレックス(こくばじょうのすがた)
臆病@いのちのたま 特性:じんばいったい(英名のAs Oneのほうが好き)
CSぶっぱ、あまりD
わざ構成
:アストラルビット
:みがわり
:まもる
本構築における”スイーパー”です。前々から黒バドレックスにはパワーを感じていてその要因として1.ねこだましの利かない高速アタッカー、2.威嚇の利かない特殊アタッカー、3.相手に安易なサイクルを許さない盤面への圧力、4.特性くろのいななきによる火力補正などがあります。なによりねこだましと威嚇が効かないというのは非常に魅力的で相手の「誤魔化し」を否定できます。範囲高火力エースとしては火力が控えめなので球を持たせてCぶっぱすることで火力を確保しています。
レジエレキ
CSぶっぱ あまりD
わざ構成
:エレキネット
:エレキボール
素早さという概念の埒外に生息する究極生命体。実はS188振りまでで最速130族を追い風下で抜けるので余りをBに回した方がいいです。対おいかぜカイオーガやレジエレキミラーにおいて圧倒的なまでの素早さで相手を蹂躙します。黒バドと並べてエレキネット+アストラルビットで制圧する動きが強いものの、レジエレキ本体はねこだましに途轍もなく弱いのでそこだけは注意が必要。
ウーラオス(れんげきのかた)
いじっぱり@きあいのタスキ 特性:ふかしのこぶし
ASぶっぱ あまりD
わざ構成
:すいりゅうれんだ
:まもる
インチキポケモン代表。このポケモンの役割対象はほぼすべての禁止伝説及びガオガエンとエンテイ。すいりゅうれんだは威嚇サイクルを否定し、大体の禁止伝説級を4~5割削ることができる=アスビ圏内に入るので割と雑に切ってもいいポケモン。ガオガエンはこいつで処理できるととても楽ですが、嘶きが発動した黒馬とエレキの猛攻をガエンは受けきれないので何とかなります。
ゴリランダー
しんちょう@フィラのみ 特性:グラスメイカー
HD黒バドのダブルダメビットグラスフィールド込み確定三発
Aあまり
わざ構成
:グラススライダー
:ドラムアタック
:とんぼがえり
この構築における対エレキ及びオーガの要であり唯一のねこだまし持ちです。ゴリランダーは所謂”過労死枠”に当たるのでサイクル回数を増やすためにバンジのみを持たせていますが、この構築ではゴリラ以外のサイクル可能回数がゴリラよりも少なすぎるのできせきのタネなどの火力アップアイテムでもよかったかもしれません。わざ構成もとんぼがえりを打てるシーンが非常に少なかったので10まん馬力を入れて対ガエンへの打点を増やすか、はたきおとすで黒バドへの遂行速度を上げてもいいかもしれないです。
対オーガ、対黒バドへの詰め筋、ゴリウーによる猫水流による被弾の強要など、幅広く活躍してくれました。
いじっぱり@とつげきチョッキ 特性:せいしんりょく
HD方面黒バド珠アスビ最高乱数切り2耐え
S最速アマージョ抜きゴリラ抜き抜き
Aあまり
わざ構成
:せいなるほのお
:しんそく
:バークアウト
この構築における縁の下の力持ちエンテイです。エンテイは特性せいしんりょくによるねこだまし及び威嚇無効のため安定して動かせるいいポケモンです。なにより環境トップにいるほとんどの禁止伝説(ザシアン、ゼルネアス、白黒バドレックスetc)に役割を持てること黒バドレックスが倒せないガオガエンに削りを入れられることが強いです。
この構築では、水ウーラオスとレジエレキ、黒バドレックスとゴリランダーのグラスラが重い面々が集まっているため対ゴリラとザシアンがメインの仕事でした。しんそくは攻撃的な構築と相性がよく、何体ものポケモンを優先度の壁で処理していました。
エースバーン
ようき@たつじんのおび 特性:リベロ
ASぶっぱ あまりH
わざ構成
:かえんボール
:ふいうち
:まもる
構築に補完で入ってきたインチキポケモンその2。ふいうちによる黒バドへの圧力、かえんボールによるザシアンへの圧力、とびひざげりによる対悪ウーラオスへの圧力を評価して採用しました。対黒バドにおいてまもるから入る動きが耐性を変化させながらねこだましを拒否できるので強かったです。また、現環境にいるザシアン、黒バドレックス、レジエレキ、コケコ、ムゲンダイナ以外のポケモンより早く動けるので行動回数を確保しやすかったです。
構築全体の解説
コンセプトは「超攻撃的サイクル破壊」です。構築経緯でも述べたように被弾回数や試行回数が多い構築は運要素を運として切り捨てられないので、運の絡みが少なくなるよう速攻系の構築にしました。この構築において重たい相手は
エンテイ、ワイドガード持ち、悪タイプ(特にイベルタルと悪ウーラオス)です。
黒バドレックスを通しにくいこれらのポケモンは対応が厳しいです。
...と普通の黒バドレックス構築なら書いてありますが、この構築においてはそこまでではありません。なぜなら、構築経緯でも書いたようにこの構築の軸は黒バドレックスではないからです。あくまで、スイーパーとしての性能を評価して加入した黒バドレックスを初手から動かすことはほとんどありません。しかし、相手は黒バドによる蹂躙を回避するために窮屈な選出を強いられます。黒バドレックスを止めるために出てきたポケモンを取り巻きの五匹で破壊し、疲弊した相手を黒バドで一掃する、これが基本の動きになります。
基本選出
対ザシアン
エンテイウーラ+黒バド、エレキorゴリラ
五分以上のマッチです。サイクルを破壊し蹂躙しましょう。
対黒バド
五分以上のマッチです。環境に増えてきたキッス入りの黒馬構築のエレキはあまり早くないのでエレキミラーはこちらの方が早いです。
ゴリラウーラ+エレキ黒バド
五分以上のマッチです。黒バドを通すことよりもエレキとゴリラでカイオーガを詰ますことを意識したいです。
対ゼルネアス
ゴリラエンテイ+ウーラ黒バド
不利マッチです。気合でゼルネを処理して黒馬を通しましょう、対ガエンとしてウーラオスを大事にしたいマッチアップです。
エンテイウーラ+エレキ黒バド
超絶不利マッチです。何とかしてイベルを倒して黒馬を通しましょう。トリル展開もきついのでツンデへの警戒も必要です。
若干不利マッチです。エンテイ及びガオガエン、チェリムなど優先して倒したいポケモンが多いです。黒バドを通すうえで重たいポケモンを早期処理していきたいです。
対白馬
エンテイウーラ+黒馬ゴリラ
胡散臭いマッチアップです。トリル起動をミミッキュやサマヨにしているパーティーのトリル起動は止められませんが白馬の着地を狩る意識をすればそこそこやれます。トリル起動がヤレユータンやツンデツンデ、白馬本体の場合は黒馬を初手に出し上から制圧しましょう。
対その他トリル
五分以上です。殴り勝ちましょう。
さいごに
初めての構築記事で書きたいことがあふれてきてしまってなかなかのボリュームになってしまいました。最後まで読んでいただいてありがとうございます。
最後に、この場を借りてポ21タ杯運営の方々に感謝の言葉を述べて締めのあいさつとさせていただきます。
ポ21タ杯楽しかったです!!みんなも一緒にダブルバトルやろう!!